設立目的

2006 年の医療法などの改正に伴い、2008年4月1 日以 降、広告することが認められない診療科名として、「こう門科」が挙げられました。

当然、日本大腸肛門病学会としては 「肛門科廃止に反対の声明文」、「肛門科標榜の削除に関する緊急要望書」提出などの働きかけもしましたが効果は得られませんでした。そして単独で診療科名として広告可能である内科や外科と組み合わせることで身体や臓器の名称、疾患の名称も新しい診療科名として広告することが可能とされて、かろうじて「こう門科」ではなく「肛門外科」、「大腸・肛門外科」として残りました。

そのような状況下、2018年より新しい専門医制度、つまり基本領域の専門医を取得した上でのサブスペシャリティ領域の専門医を取得する二段階制を基本とした専門医制度が始ろうとしています。

現在、肛門科領域の唯一の専門医である日本大腸肛門病学会の「大腸肛門病専門医」は内科、外科、そして肛門領域の混合する専門医であるため、 基本領域に属せないだけでなく、サブスペシャリティ領域に属するのも極めて不明瞭、困難な事態となっています。

肛門科としての専門医が認められないことは、肛門領域の専門性が認められないこととなります。
そして、ますます診療科としての肛門科の存在意義が問われ、肛門科が消滅する事態になりかねません。

肛門科は単なる外科の中の1小領域と言えない専門性が必要な診療科です。

専門性が必要な肛門診療のレベルが低下し、治療を受けても治癒を期待できないばかりか後遺症が増加するような事態となってしまうことを危惧し、肛門を専門に診療する医師の集団が危機感を持って設立しました。

母体となったのは、2009年に設立された肛門病を専門に研究する臨床肛門病研究会です。
なお、臨床肛門病研究会は2010年に第1回を開催し、以降7回にわたって開催されました。

※臨床肛門病研究会 開催記録

会期 会場 当番世話人
第1回臨床肛門病研究会 2010.02.28 京王プラザホテル 岩垂 純一
第2回臨床肛門病研究会 2011.02.06 京王プラザホテル 金井 忠男
第3回臨床肛門病研究会 2012.02.12 ホテルグランビア大阪 黒川 彰夫
第4回臨床肛門病研究会 2013.02.10 京王プラザホテル 松田 保秀
第5回臨床肛門病研究会 2014.02.09 京王プラザホテル 小杉 光世
第6回臨床肛門病研究会 2015.02.15 京王プラザホテル 瀧上 隆夫
第7回臨床肛門病研究会 2016.02.14 京王プラザホテル 松島 誠